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■ 風の影(下)/カルロス・ルイス・サフォン
『風の影(下)』/カルロス・ルイス・サフォン (著), Carlos Ruiz Zaf´on (原著), 木村 裕美 (翻訳) 文庫: 427ページ 出版社: 集英社 (2006/07) ISBN-10: 4087605094 ISBN-13: 978-4087605099 商品の寸法: 15 x 11 x 2 cm
内容(「BOOK」データベースより) 謎の作家フリアン・カラックスの過去が明らかになるにつれて、ダニエルの身に危険が迫る。一方、彼は作家の生涯と自分の現在との不思議な照応に気づいていくのだが…。ガウディ、ミロ、ダリなど幾多の天才児たちを産んだカタルーニャの首都バルセロナの魂の奥深くを巡る冒険の行方には、思いがけない結末が待っている。文学と読書愛好家への熱いオマージュを捧げる本格ミステリーロマン。
下巻に入って気付きました。これはジョン・ダニングだ!と。特に私はこの本の直前にダニングの古本屋シリーズを読んでいるので、余計にそう感じたのかも…というか、私的にはそのまんまダニングという気がします。
ダニングの『幻の特装本』と『失われし書庫』が混じった感じ。ましてや、この本も古本屋が舞台となると、ダニングのほうが先に出しているだけに気になります。古本を扱う話はみなこうなるのか?とも思いましたが、いや、やはりそれだけではないような気がします。
ちなみに「そのまんま」と書きましたが、ストーリーが全く同じというわけではなく、ダニングの作品で使われたエピソードのピースが、上の2作品を混ぜながら順不同でちりばめられている感じです。
これだけ有名になった本なのに、誰もそれに気付かないって不思議。ダニングの方はアメリカが舞台で、あくまでも古本コレクターの大人がメインですが、こちらはスペインが舞台で少年が主人公。始まりはファンタジーか?とも思わせるような雰囲気だったりして、短期間に両方読まないと、双方が似ているということに気付かないかもしれません。
2007年04月09日(月)
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