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■ ビーチハウス/ジェイムズ・パタースン&ピーター・デ・ジョング
出版社/著者からの内容紹介 人気作家が放つ爽快なサスペンス巨編。 ロングアイランドの田舎町に帰郷した見習い弁護士ジャックは愕然とした。弟が何者かに惨殺されたというのだ。しかも、犯行に関わったのは強大な権力の持ち主らしく、警察は事件を揉み消そうとする。怒りに燃えるジャックは、旧友たちとともに奇抜な復讐計画を企てた!
パタースンは、<アレックス・クロス刑事>シリーズが好きなのだが、これはまた全然違った雰囲気で、それなりに面白かった。
もともとパタースンはテンポもいいし、どんどん先に進ませるページ・ターナーだが、本書はピーター・デ・ジョングとの共著で、パタースン個人のそうした力量に、おそらくピーター・デ・ジョングのものと思われるユーモアが加味されている。二人の個性が程よくミックスされていて、それが非常に良い。
内容は、弟を殺された弁護士が犯人に復讐するまでの話なのだが、言いようもなく不愉快な権力者たちの金にあかせた不正工作に対する、痛烈なパンチが、読んでいるほうにも小気味よいものとなっている。
途中までは、真実を捻じ曲げられ、いくつもの脅しや殺人などを経験させられ、強大な権力に負けそうになる主人公だが、自分の持つ弁護士としての力を最大限に利用し、最後には正義が勝つ。
正義と不正の戦いという、非常にわかりやすい話ではあるが、テーマがシンプルであるだけに、他にあれこれ考えずにストレートに読める。
2004年03月19日(金)
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