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■ ふたりのアーサー〈1〉予言の石/ケビン クロスリー=ホランド
物語の中に「ハロウィーン」が出てくるので、この時期に読んでみた。100もの章に分かれており、話が散漫な印象。3部作の1巻目なので、結末うんぬんは先の話になるが、主人公のアーサーと伝説の王アーサーとの関係がどうなのか、時々入り乱れてしまっている。ファンタジーなのに、マーリンにもらった石の中に見る世界以外は、まるでファンタジーらしくなく、退屈。登場人物にも魅力なし。すでに2巻目が出ているものの、おそらく読まないと思う。
翻訳が「BJの日記」の亀井よし子氏なので、かなり期待していたのだが、会話部分など統一感がなく、期待はずれ。この手の物語の翻訳は不向きのようだ。
児童書ではあるが、無理やり子供向けに訳すと、どれもこれもつまらなくなってしまうのはなぜだろう?ハリポタの成功は、無理に子供向けに訳していないところにあると思う。ハリポタ人気にあやかろうとするなら、まずはそのあたりから考えて欲しいものだ。
2002年10月14日(月)
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