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 R・P・G/宮部みゆき

私にしてはものすごく珍しい、最近の日本の作家のもの。旅行中、持って行った本を読み終えてしまい、移動の電車内で読むものがなくなってしまったので、駅のKIOSKで買った。

この小説は内容については絶対にしゃべってはダメ、ということなので、内容に関しては何も言えない。作品の特徴を、あとがきより抜粋すると「R・P・Gとはもちろん、ロール・プレイング・ゲームのことだ。ただしこの小説の中に、そのゲームは出てこない。この小説自体が、ロール・プレイング・ゲームのように作られています、ということなのである。プレーヤーはいろんなキャラに出会いながら、その予想外の展開をただただ楽しめばよい、ということであろう」

そういうわけなので、犯人は誰?という古典的な興味ひとつで、何も考えずに一気読み。ネットの上での人間関係と、現実の社会での人間関係のギャップなど、ネットが身近なだけに面白かった。しかし、久々に日本の小説を読んだら、漢字の名前がごちゃ混ぜになり、だれがだれだっけ?という感覚だった。これは日本の小説しか読まない人が外国文学を読んで、名前がちんぷんかんぷんだというのと同じことだろう。

でも、やっぱり日本の小説は、なんとなく暗い。特に警察が真面目すぎる。もちろん警察は真面目でなくては困るが、アメリカの刑事ものならジョークのひとつもありそうなところでも、まったく真面目一辺倒だ。そこが暗いと感じる所以か、はたまた漢字の名前が暗いのか。。。<冗談です。


2001年08月08日(水)
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