ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2008年09月11日(木)
秋の騒動
仕事帰り、車に乗り込んだとたん、大ぶりな黄緑の物体が
飛び跳ねた。
・・・・・・!!!トノサマバッタ!!!・・・・・・
くまなく捜索したが発見できず、きっと出て行ったに違いないと
自分に言い聞かせてエンジンをかけた。
長らく茶飲話を読んでくださっている方々はご承知だと思うが
私は、虫が、たいへん、苦手、だ。
そりゃバッタくらいはどうってことはない。オフィス周辺には
マジに掃いて捨てるほど、うじゃうじゃいる(-_-;)
でもね、密室にふたりきり、となったら話は別っ。
高速を走りながら、出てくるな、飛びつくな、姿を見せるなと
念じつつ、他の事を考えるよう努めてみた。ムリだけど。
10分くらい走ったところで、突如!そう、突如だよ!!
じぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっっっっっ
って声が(T_T)大音響ではじまっちゃって、心臓ばくばくである。
バッタが鳴くなんて知らなかったし、音うるさいし、
平常心に戻ろうと、カーステレオのボリュームをあげてみたが
バッタには効かない。・・・・一緒に鳴いてる。
しょうがないから窓を開けてみたら、風の音と振動はイヤらしく
ぴたっと止まった。
鳴く⇒窓開け⇒止む⇒鳴く⇒窓開け・・・というのを繰り返す。
でもさ、高速はいつか終わる。
速度がゆっくりになったとたん、さらに大音響で鳴きだし、
窓を開けてもきもちいい風しか入ってこない。
いい気になっているバッタは移動しながら(!!!!!)
鳴き続けるっ(泣)
自宅到着、車を止めて飛び出す。
左後部か横か、位置が確定できないから後部座席にある
鞄も手にとれず。
鍵を持っているにもかかわらず、玄関のインターホンを
鳴らして家人を呼び、一大事を告げる。
「お客さんが、お客さんがっ!山手から乗せて来たっっ!!」
こっちは必死だが、言われたほうは「はぁ〜?」である。
バッタが鳴くことも含めて事の顛末を手短に話す。
家人が疑問な表情をしているので、車中に閉じ込め、
バッタ演奏会を聴いてもらう。家人、納得。
真実とともに、バッタ現る。助手席の上部に張り付いていた。
家人がちょちょいと手をふり、車外に出ていただく。
こうやって、山手バッタDNAは他の地域に広がっていくのか
と、しみじみ思う。
秋の虫の音にトノサマバッタが一役買っていたことは
目からウロコな真実だったけれど、バッタとのドライブ、
二度とゴメンだ(泣)。
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