ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2008年08月06日(水)
もっともっと
記憶にある方もいると思うが、水戸の老人ホームに
入居していた節子伯母の葬儀を、本日、無事終えた。
9人いた亡母の兄弟も残り3人となった。
若い頃には、あの昭和の時代を、まるでカラマーゾフ兄弟の如く
やりたい放題にやって駆け抜けた母方一族が「いなくなる」などと
想像することもできなかった。強固な城壁のように、行く手を
阻む。そう思わせるほど、強烈な個性集団だったのだ。
見送る従兄たちと思い出を語りながら、同じ思いを抱き
感慨にふける。
「時代の終焉」
この言葉をかみしめ、一族栄華の日々を懐かしむ。
人が死に向かって生き続ける日常、それが人生。
その意味が、ようやくわかりはじめる40代。
先達が紡ぎ、育んでくれた私たち自身の命。
親族や近しい人の葬儀とは、お別れというより、
今日という日を、もっともっともっと大切に
生きなさいと、再認識させてもらえる大切な儀式
なのかもしれないね。
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