ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2005年07月10日(日)
ちりめんのふくさ
覚えのない小包が届いた。 なんだろうと開けてみたら、桐箱に収められたふくさだった。 妹分が初めてオーダーふくさを作って感動し、私用にもオーダーしてくれたのだ。抜染で名を入れたそのふくさは正絹100%長浜縮緬(ちりめん)で、うっとりとするほど柔らかい。今の私の生活の中で縮緬が出てくるのは、着物の出し入れをしたり、おつかいものの風呂敷を使うときくらい。数えられるほどのたまに、だけだ。
昔の時代の人たちは、今から比べればずっと不便な生活だった。けれど、今よりずっと贅沢な暮らしをしていたわけだね。もちろんそれは、お金にからむ贅沢という意味ではなく、心が豊かになるものに囲まれているという、そんな意味でだけれど。
「少しでも長く、愛着を持って使えるものを選びなさい」 昔、伯母たちにすっぱくなるほど言われた言葉。 幼い私はこんなこと言われても、てんで意味がわからなかった。 物事の真意を知るには、長い時間が必要なわけね。
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