ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2003年07月22日(火)
気をつけてね
昨今のニュースで外国人窃盗団やスリの話がにぎやかだが、 鴨が葱背負った状態の日本人にスリに気をつけようとは ちゃんちゃらおかしい。緊張感も恐怖感もない日本人には、 身を守る方法もわからないはず。平和な環境に慣れすぎて 危機感がまったくないのだから。
ミスタードーナツ店内で本を読んでいた高校生の男の子は 「席にいます」の合図のために、財布を置いてトイレに立った。 貴重品を入れたままのバッグを足元に置いておいたり、 椅子に引っ掛けておく光景はあたりまえの光景だし、 そんな時のバッグに誰も気なんか払わない。 電車の中や交差点での信号待ちの気の抜き方にいたっては、 自宅と間違えているのかと疑うほどだ。
危機回避のためには、まず無防備な自分を知ることから。 乱暴な言い方だが、身を守る術を知りたいなら一度お財布なり バッグなりを掏られることをお勧めする。 どれほど自分が隙だらけなのか、よく理解することが出来るだろう。
私もNYで一度だけ、スポーツ・クラブのロッカーから 現金を盗まれたことがある。盗られるという意味は、 苦くて恐くてやるせない怒りと戦うということに等しい。 見えない相手を呪って、後悔にさいなまされる。
危機感と緊張感。 どうか、あなたも気をつけてね。
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