ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2003年06月24日(火)
誠実な店主
今年は梅酒を漬けようと、早いうちに いつも梅干を頼んでいる梅農家さんに 無農薬の青梅を2kg頼んでいた。
だが時期外れの台風上陸で、梅たちは さんざんな被害をこうむってしまい、発送すべき商品も 時期も計画も、すべてが大番狂わせとあいなった。
予定時期から遅れること二週間。 ある朝、クロネコさんが届けてくれたふぞろいな梅たちは ぼこぼこな見栄えにもかかわらず、芳醇な香りで 我が家をいっぱいに満たしてくれた。
添えられていた店主からの便りによれば、 納期も遅れたし、品質も売り物のそれではないと。 謝罪とともに注文の倍量を「よければ使ってください」と タダで(どころか、送料を払ってまで)届けてくれたのだった。 大事な商品のほとんどが使い物にならないという 緊急事態であるのに、傷物になったが愛しい梅の嫁ぎ先と 顧客の心を思いやった彼女のこころいき。
これからさき何年も、もしかしたらずっと、 この梅農家以外から梅は買わないことになるのだろう。
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