ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2003年05月16日(金)
生活する、ということ
今朝、コーヒーを飲みながらふと考えた。 生活するって、どういうことをさすのだろうと。
まだまだ若い頃の話。 社会人になり、仕事がおもしろくて、そのうち家も出て、 いっぱしに『生活』をしている気になっていた。 仕事、友人、時間、お金、その時代なりに楽しんでいたが 今から考えれば、あれは生活ではない。 毎日の繰り返しをしていたにすぎなかった。
忙しさと引き換えに腐っていく冷蔵庫の野菜や食材、 手を抜いていく家事。時間がないことや、 アドレス帳とスケジュールが真っ黒な事が、 すべての免罪符になっていた。 空も季節も関係なかった。 「私」と「瞬間」がすべてだった。
今は、あの時よりもある意味忙しいかもしれない。 けれど、しっかりと地に足をつけて『生活』をしている。 抹香臭い話に聞こえるかもしれないが、 仕事、友人、時間、お金、それ以外のもっと大事な基本、 この人生を生かされている自分と、 その自分を引き受けるということの意味を知ったからこそ、 生活することが出来るようになれたのかもしれないと思っている。
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