島ではラッカセイのことを 『じまめ』と呼ぶ。
お向かいのばぁが はやく植えろというので
朝から 畑を耕す。
土をほじくり返して 根っこを取り除いている途中で おばぁが来た。
もっとここまで耕せ 土が固いから砂をたくさん入れれ トウゲ(唐鍬)で畝作れ ほらほらそうじゃない トウゲかせ
などなど 厳しい指導のもと 無事に じまめを植えるところまで あっという間に おわった。
ありがたい。
お礼にできることないかなあ と考えて。
ばぁのところにも 砂運ぶよ。
というと。
いらん! 自分のことは 自分でするから いらん!
という。
おばぁだってわたしの 手伝ってくれてるじゃない。
それとこれとは 別のこと!
会話の中では なかなか 手伝わせてもらえない。
こっそり 砂をもっていこうかねえ。
お昼をすぎたら 急に風が冷たく強くなり 雨がふりだした。
久しぶりに カーディガンを はおった。
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