へそおもい

2016年12月13日(火) 薔薇の花なら咲く

雨の朝。

ぬれそぼる緑を眺めつつ
3人で朝ごはんを食べ
お友だちをバス停まで送って
わたしはそのまま出勤。

別れ際の車の中で
彼は、

ぼくは30代は
シンプルに生きたいと思いました。

といいだした。

食べることや
暮らしについても
そうしようと思っていたけど
人間関係も
そうなんだ、
と。

イタリアには、
『薔薇の花なら咲く』
というような諺があるという。

薔薇の花であれば、
外から力を加えなくても
自然に薔薇の花が咲くようになっている
という意味らしい。

だから、
人間関係も
無理にこうしようとか
ああしようとか
考えずに
シンプルにいこうと、

そう思ったのだそうだ。

人間の小さい脳みそで
あれこれコントロール
しようとするよりも
大きな流れに
お任せすると
自然とうまくいく。

そういうことだよね〜と
言うと

大きな流れ??

と聞き返された。

空の上に
大きな流れがあるような気がするの、

そう答えながら
わたしは
そんな世界観を持って
生きているのかと
気がついた。

ナルホド
たしかに

と言い残して
旅人は
次の場所へ。

大切な時間だった。


さて
いまは仕事帰り。

きょうも学校で
アートセラピーの
ワークショップ。

カラフルな子どもたちの
人生に
ほんの少しだけ
ふれる日だった。

みんな
がんばって
生きている。



雨あがりの
雲の間から
大きなお月さま。

こういうもの
すべてをつかさどる
大きな流れが
あるような気がするのよ。

薔薇の花を
咲かせるような。


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はたさとみ [MAIL]

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