先日 畑にいったら 管理人さんが
ほらほら さわってみて あったかいでしょ
と
木箱につまった おがくずみたいな 土を指さす。
さわってみると やさしいあたたかさ。
これは酵素のおがくずと 土を混ぜたもので 熱は発酵しているときに でる熱なのだそうだ。
無理やりつくったものではない ひと肌のような いきもののあたたかさだ。
夏野菜の種をポットにうえて この上にならべて 発芽させるのだという。
いいですねえ これをベットにして ねたら気持ちいいでしょうねえ。
とわたしがいうと
酵素風呂 近くにありますよ。
そこから このおがくず もらってきたんです
と。
地図をみると 自転車で 行ける距離だ。
これはいってみなければ!
と
そんなわけで、 本日の大イベントは 酵素風呂体験であった。
酵素風呂のお店は もう20年くらいになるらしく 昭和の香りのする デザイン…。
店内に入ると ぬか漬けのような 香り…。
まずは ほうじ茶に 酵素をいれたもの…という すごく不思議な味の甘いお茶を いただく。
そして 脱衣所に案内してもらい
素っ裸の上に 簡単なパジャマみたいな ものを着て
いよいよ 酵素風呂に。
引き戸をあけると そこは、 昭和の温泉宿の大きな宴会場の 床が砂場になったような ふしぎな空間であった。
低い天井には 造花の桜や植物、 なぜかお花見のぼんぼりみたいなのが つるされている。
男性のスタッフが スコップで穴をほり 女性のスタッフが わたしのカラダに 酵素のエキスをすりつける。
そして 酵素おがくずの穴の中にはいって 顔以外の部分に 酵素おがくずがかけられる。
ちょうどよい 重さとあたたかさ。
これは… なかなかよいかもしれない。
発酵した菌たちが 何百何万と わたしのカラダのまわりに いるのだ。
菌たちに よろしくと全身の肌で あいさつすると 菌たちが よろこんでいるように 感じる。
他にはいっている おっちゃんたちをみると ちゃいろのおがくずのなかから 顔だけがでてならんでいるので なんだかおもしろい。
きっと 自分もあんなのだろう。
15分ほどすると もうほかほかで 汗をかいている。
最後に 半身浴をすこしして 背中におがくずを すりつけられて おわり。
それから シャワーでながして お風呂につかる。
あがると 冷たいおしぼりや イオンのお水が 用意されていて ゆっくりできる。
なんだか 日常から 脱して 少し前の時代に タイムスリップしたような ふしぎな 気分だ。
なぜか黒糖焼酎が たくさん売られているので きいてみると
社長さんが 奄美出身とのことであった。
スタッフの人たちが みんな素朴であたたかいのは 奄美リズムだからだろうか。
帰りは 車で 家の近所まで おくってもらった。
今度は 二日酔いの時に いってみよう。
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