へそおもい

2009年02月19日(木) こどもヂカラ

すっかり
熊本が好きになった。

天草にとまって
天草ライブをした。


お母さんには
口がおどりだすくらい
おいしいものをいただき
目が手をたたくくらい
楽しいものを
みせてもらった。

お父さんには
天草の踊りをおそわって
手ぬぐいまいて
一緒におどった。

そして
すてきな
小学校でのイベントを
ささえていただいた。

そのぜんぶを
つなげてくれた
しほちゃん。

ありがとう。

次の日は
阿蘇にいった。

すてきな友だちに
おそわった
すてきな場所には
空と地面しかなくて

また
うたをうった。

阿蘇の手のひらのうえ

そこで
おどらせてもらった。

ありがとう。




さて
きょうは
天草の小学校のライブのはなし。

***


小学校でのライブは
はじまる直前は
トイレで泣くぐらい
どきどきした。

350人の小学生たちが
あつまっていると
いうのだから。

体育館のうしろから
そっとのぞくと
黒いあたまが
きょろきょろしている。

どうしよう
どうしよう

えいっ!

5人で列をくんで
おもいきって

にゃにゃにゃーにゃと
うたいながら
でていったときの
こどもたちの空気が
もわっと
花畑みたいで

すっと
安心した。

「給食といえば?」ときくと
「ごはんー!」「カレーー!」「さしみー!」
『さしみ?』「ちがうー!」
というのが同時に。
みんなが叫び声をあげる。

声と声がぶつかって
耳にとどくころには
ただのかたまりになっていて
何をいっているのか
ぜんぜんききとれない。

この
こどもヂカラは
すごい。

わきカスタネットに
むらがる子どもたち。

大きな目の女の子が
必死の形相で
わきを鳴らしている。

みんなで演奏して
みんなでうたう。

さいごはみんな
たちあがって
ウホウホと
おどる。

その
子どもたちにまみれて
踊る
しほちゃんの
姿がみえた。

愛嬌のあるものを生みだす
あの白い手は
ひらひらとして
ほっぺはピンクで
つやつやしている。

その姿をみて
涙がでてきた。

しほちゃんと出会って
いろんなライブをして

舞台の上から
何回もしほちゃんをみた
とおもった。

しほちゃんは
天草に
とおくに
きたけど

また
これからも
しほちゃんをみたいなあ
っておもった。

こどもヂカラは
体育館の中で
たつまきみたいになって

わたしは
自分の真ん中の芯以外
いらないものは
ぜーんぶ
ふきとばされてしまった。

きっとみんな
そうだったと
おもう。

「きょうみんなと一緒に
 うたったりおどったりしたことは
 一生忘れません。
 ありがとう!」

残った
わたしの芯の部分が
そう言って

その声も
こどもヂカラの風にまじって
体育館の中を
くるくるとまわった。

みんなの顔が
うかんでくる。

たくさんの顔が

まっすぐで
とびまわって
カラフルで
さまざまなカタチが
一緒にあった。

みんな
その中の
ひとりだった。

みんな
ありがとう。

ありがとう。



***


この春で
ひとつ
仕事をやめるので

これから
最後の山場が
やってきます。

山をこえて
春が来たら

まずは100個
おもいつきことばを
つくろうと思います。

それを曲に
しようとおもいます。

ここ数年
忙しすぎました。


今年は
つくること
むきあうこと
ほりさげること。

おめでとうって

ハラハラと
花びらが
ふってきて

美しいなあって
おもいます。


 < pre  index  next >


はたさとみ [MAIL]

My追加