へそおもい

2009年02月02日(月) 宮古島旅




宮古島は
夢の中のような
不思議な島だった。

よいしょと
入りこむまで
時間がかかった。

入りこんでしまったらば
海と空と緑が
ぐぐっと
身体にはいってきた。

大切なともだちの
結婚式は
海の見える丘の上の
チャペルで。

ステンドグラスの中に
とんでいる蝶が
浜辺でもとんでいた。

新郎新婦は
キラキラしていて
新婦の父親の顔をみたら
泣きそうになった。

夜中
わたしたちは
新郎新婦の
スイートルームまで
はいりこんで
つまみのイカスミで
かきぞめをした。

指がまっくろになって

新婦は顔まで
イカスミだらけで

たくさん笑った。

窓をあけたら
波の音が聴こえて

しあわせな
島の夜。





シャーマニックなものに
興味のあるわたしたちは
せっかくなので
パワースポットといわれる
石庭にいった。

88歳のおじいさんが
30数年かけて
石の声をききながら
つくっているのだという。

宇宙人みたいな
たのしそうな石が
たくさんいて
ともだちになった気持ち。

せっかくなので
裸足になって
わきカスタネットをした。

石たちといっしょに
カチカチ
カチカチ
とおくまでひびく。

おじいさんも
まるで石の仲間みたいに

来客がくるまで
石がたくさん並べられた
小さな部屋で

じっと
ひじかけ椅子に
すわっていた。

「石にとらわれてしまった」
といっていたけれど

どんな風に世界がみえていて
どんなまいにちを
すごしているのだろう。



不思議な雑貨屋さんで
神人(かみんちゅ)さんのことを
教えてもらった。

のっぴきならない問題を
かかえている人には
医者で言うと
脳外科の名医みたいな
神人さんに会うのがいいらしいのだが

わたしは
「ご縁があれば
 会いたいのです」


その気持ちを言ったら
現代風の神人さんを
紹介してもらったのだ。


みんなで会いにいって
スケジュールをあわせて
ひとりひとりみてもらった。

わたしは
「わたしが生きてる意味」を
きいてみた。

彼女は誠実な
やわらかい感じの人で
水晶をみながら
ゆっくりと言葉を話す。

いろいろ
教えてくれたのだけれど
一番最初に
わたしが
「おとだまを使っていろだまを空間につむぐ」
タイプの人なのだといわれたのが
びっくりした。

音にも色にも魂があって
わたしは前世から
音をつかうことが
テーマなのだそうだ。

音楽にかかわっていることは
言っていないのに
ドキリとしたのと
うれしかったのと。

他にも
たっぷりたくさん
おしえてもらって。

頭の中がぐらぐらの
酔っ払いみたいになって
海にいった。





どうやら
わたし
宮古島に
はまってしまった
みたい。


***


旅から帰ったら
相棒が
鳥居みゆきに
はまっていた。


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はたさとみ [MAIL]

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