へそおもい

2004年10月29日(金) 魂を網ですくう

それは突然やってきた。

チャイをのんで
ぶらぶらして
うたをうたって。
ぶらぶらして
鳥のカタチのお財布を買って、
髪を切って
それから
御飯をたべた。

秋鮭の南蛮漬けをたべた。
麦御飯もたべた。
おかずも全部食べた。
10回かんでたべた。
紅茶をのみながら
ノートをひろげて。

その時。

魂をすくえたような気がした。
ここしばらく
空洞だった胸のあたりの定位置に
魂がもどってきたような気がした。

それは、
素っ裸で
知らない街のアスファルトの上に
ゴロンところがされても、
智恵と勇気と愛嬌で
なんとかのりきれる自信といおうか。

何をやってもいいし
何をやっても大丈夫。

失うものは何もなくて
なにもこわくなくて。
生きている感覚を
ひとつものがすことなく
うけとめつづけて
わすれつづけて
その作業をずっとずっと
つづけていけるような自信といおうか。

それが
どんどんあふれでてきて
ひとすじの川になって
海までつながっていく。

潮の香りがする。
鳥のさえずりがきこえる。
手にはせみとり網。

やっとすくうことが
できたのだと
きょうは
ほっとしている。



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はたさとみ [MAIL]

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