へそおもい

2004年09月19日(日) 漬けものになっている

相変わらず
変な匂いの液体に漬かっている。

2004年の春あたりから
仕事や音楽やわたしの芯や
人生とか生活とか
わたしのすべての
骨組みがゆるんでいて
ぐらぐらしているのである。

そのぐらぐらの疲れが
最近表面化してきているようなのだ。

わたしが人間にうまれてきたことには
どういう意味があるのだろうか、とか。
わたしはなにを
しあわせだと感じるのだろうか、とか。
自分がおばあちゃんになったときに
まわりには誰がいるのだろうか、とか。

そういうことを考えていたら
やたら大量の夢をみて
それが悪夢ばかりなのである。

ドアをあけたら
死体が倒れてきたり、
階段がぐらぐらして
登れなかったり。
わたしの人生の
終わりのはしっこをみたり。

酒ものんでないのに、
夢の中では
二日酔いで気分がわるくて、
スーパーで醤油をさがしまわっていたり。
(最近は、現実では二日酔いにならずに済んでいるというのに!)

そして、
ホントにちょっとしたことに
すぐにボロボロ涙してしまうのである。

今日など、
近所の喫茶店でオムライスを頼んだら、
奥で卵を溶く音がして
ジュワーっとフライパンの音がして
おばちゃんが
オムライスを持ってきたその時に、
涙がでてしまったのである。

おばちゃんがつくった
手作りオムライスだ!
なんてあたたかいんだろう!
なんてやさしいオムライスなんだろう!
と感動してしまうのである。

オムライス味噌汁付き700円に涙する
三十路の女。

まったく困ったものである。
ちょっとしたことに
感じやすすぎだ。

変な匂いの液体の中にいると
それでもいいのである。
変な匂いの液体の中にいると
なんでもゆるされるのである。
どうせ変な匂いだから
わたしが結構変でも
大丈夫なのである。

変な匂いの液体につかっていると
社会生活は無理そうなので、
この休みの間
思う存分漬かっておこうとおもう。

変な液体を体中にしみこませて
週のはじめには
変な匂いをぷんぷんさせて
街を闊歩する勢いで。

要するに
見失っているのである。
わかっているのだけれど
わたしは軟弱なので、
ひろうつもりがないのである。

というか、
無理にひろうよりも
ひろうタイミングがくるのを
まっている方がいいとおもうのである。

流れには逆らわない方が
いいとおもうのである。


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はたさとみ [MAIL]

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