へそおもい

2003年02月06日(木) 人間の魅力について

彼女はいつもピカピカしている。

声はなめらかな張りがあって、
背中にはやわらかい芯を感じる。
強風にもしなっておれない竹みたいだ。

エネルギーのない時に彼女にあうと、
別世界の人のように感じるくらい。

そんな彼女がないていた。
甘いコーヒーが冷めていた。
綿飴にくるんでたみたいな
孤独がぽろっとおちてきた。

しばらくたってから
なんにも言うことがなくって

『なんだかあなたが魅力的に感じたよー』

とおもったことを言ってしまった。
あわてて
『あ、でもうちレズじゃないから心配しないで』
とつけたした。

わたしたちは笑って
冷めた甘いコーヒーを飲み干した。

人間はいろんな面があって
ふれていくうちに
予測しないものがでてきて
びっくりして
だから魅力を感じるのだなと
考えた。

これからも
いっぱいびっくりしてみたい。


*池上永一にはまっている。
 すごい世界だ。


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はたさとみ [MAIL]

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