へそおもい

2003年02月04日(火) わたしに似た人

ある夏の暑い日、
仕事で知り合った人に言われた。

「うちの甥はね、山陰の方にすんでいるんですがね、
 あなたそっくりなのですよ。
 甥といいますから、
 男性なんですけどね、
 ホントホントそっくりなのですよ。
 人間世界に3人同じ顔の人がいるっていいますがね、
 きっとそのうちの一人だとおもいますよ。」

その人と会う度にその甥の話になってしまう。

この半年で集めたその人の甥情報から、
わたしとの共通点がいくつかあることが判明。
そのうち、その人と会う度に、
私とその甥との共通点探しになってくる。

年令が同じであること。
最近網膜剥離になったということ。
山あるきが好きなこと、
独身であること。

「いい顔して気もいい子なのですがね、
 一つだけ心配なことがありまして…
 独身なんですよ。」

「ああ、また似てる!わたしも同じ独身ですよ。」

そして、今日。

「ぜひ今度ゆっくりねえ、
 お茶でものみながら、
 甥の写真をみせたいとおもっておるのですが、
 みてもらえませんかねえ…。」

「ええ!みせてくださいよ。ぜひぜひ!
 そんだけ似てるって不思議ですもん!」

…と、安請け合いしたものの。

あとからゆっくり考えて、
写真の件をどう捉えてよいのかわからなくなってしまった。

その人はただ、似ているのでおもしろいから
わたしに写真をみせたいのだろうか?
それならば、別にお茶などしなくても、
その場でみせてくれればいいものを。

それとも、
お見合いとかなんかそんなようなドキドキな
ことを考えていたりするのだろうか?

うわー、それだったら、複雑だ。
もしももしも結婚したとしたら
すごくすごく似たもの夫婦になってしまうではないか!
困った。

自意識過剰だろうか?

わたしもいっちょ前に
悩める20代後半の立春である。

それにしても、
わたしに似た人にはあってみたいものだ。
ドッペルゲンガー!


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はたさとみ [MAIL]

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