晴れたり 曇ったり
めぐみ



 墓参りの途中で出会った小さな抵抗

お墓参り。
お花を途中のお店で買ったの。
この店と言うのが可哀想(とめぐには写った)なのよ。
まずね店鋪と言うより住居として建てられた風だから
野菜や果物を置く場所と言ったら狭い玄関先と、家の周り。
そこに淋しそ〜におじさんがちょこんと座ってるんだなぁ。
埋もれていると言った方が正しいかも。。。哀愁ぷんぷんよ。

何故可哀想なのかと言うとね、
雨が降ったら大変!って環境で商売しているのと
すぐ裏に大きなスーパーできちゃって
ぐるりと駐車場に囲まれているの。
プライバシーもあったもんじゃないわね。
きっと、カーテンなんて開く時間ないんじゃないかしら?

しかもそのおじさんち、駐車場への出入り口に位置しているのよ。
通りかかりながら -もともとスーパーへ寄るつもりだった- 

「なんだか小さな抵抗って感じだよねぇ」
「こんな所で商売しなくたってねぇ。。。」
「店って感じじゃないのがなんだかふに落ちないけど」
「きっとこのおじさんの方が先にここに居たんかね?」

とめぐが言うと母は

「ここで買って行こう!」

と言い出した。車をスーパーの駐車場へ入れると
花だけの予定が母が戻って来る頃には大きな段ボールと化しており

「雨降ったら片付けるの大変だから持ってって!って言われちゃって」

とよっこらしょ!と言う勢いで果物を購入していた。
母は特に情に弱い。旅先でもそうなの。
靴とか服とかぼろぼろの子を見ると
「買ってどうする?!」みたいなのを買っちゃうのよねぇ。

おじさん、頑張って!!

あと7日。



2002年03月21日(木)
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