晴れたり 曇ったり
めぐみ



 受験生に休みはない

今日世間はお休み♪
でも、受験生には休みはない。
今日もいとこちゃんは試験だった。

校門まで送ることに。
外は冷える。
最寄りの駅に着けば必ず案内人がつきもの。
だから迷うことないだろうけど心配だったんだ。

「ハイ!こちらですよぉ」
「頑張って下さいね☆」

「あぁ、どうもご親切に・・・」

わたしにまで教室の案内の紙をくれるお兄さん。
(と言っても確実に年下ですけど、彼ら)

いとこちゃんとそっくりな体型だし
顔だって似てると言われるけれど
年の差はかなりのもんで。。。(がはは!)
それに、どう見ても受験生ぽくない格好だったんだけどなぁ。
まぁ、いいや。
こっちまで緊張が走る。

「おはようございます」
「受験生の方は・・・」

大きなスピーカー音に導かれるまま
ぞろぞろと人が学校に吸い込まれて行く。
いとこちゃんの姿が見えなくなるまで入り口で見守っていた。
振り返った時、姿がなかったら淋しいだろうと思って。
だけど、彼女は振り返らなかった。
強さを感じた。

背中に祈る。
「君ならできるよ」

人の波に逆らって歩く。
駅にはさっきのお兄さん達の姿。
1人がもう1人の名を呼んだ。
その先は聞こえなかったが、

「さっきのやっぱ、受験生じゃなかったぜ」

そんな会話がなされているようで振り返れなかった。
ぷぷぷっと心で笑うわたし。
ポケットの中で無駄になった案内状よ、すまない。

<雑談>
逆流しながら思ったんですけど
受験生にも色々いるんですね。
どー見ても、私より年上みたいな人も。
高校生だったらびっくりしちゃいますよ。
自分がすごーーく子供に思えたり。。。(涙)
よくシステム知りませんが、社会人も受けますよね?
受験日、高校生と一緒なのだろうか?
まぁ、いずれにせよ
「あの人は高校生じゃない!」
と言うことにしておきます。

。。。

地下鉄に乗る。
鞄を開ける。
読もうと思った本がない。
部屋に忘れてきた。
途端に気力を失った。
今夜はいとこは戻って来ない。
一旦実家に帰るとのこと。
さらにやる気を失った。
朝食?
どうでもいい。
昼食?
パンでもかじる?
夕食?
冷蔵庫に何かあるかな?

せっかく得た自分だけの時間、
ただ呆然とするだけだった。
疲れているのかもしれない。
寝よう。




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■マルタ旅行記■
進行状況:こういう自由な日に書けばいいのにね

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フランクフルトを離れて編
首都ヴァレッタ観光編


2002年02月11日(月)
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