晴れたり 曇ったり
めぐみ



 しおれかけていた花

今日は弟にいとこちゃんのお供をしてもらう。
寒い中出かけなくていいのだが
朝、2人 −特に弟− を起こす方のが大変だった。

「ねぇ、早く起きて!」
「ねぇ、早く食べて!」

部屋に静けさが戻ったのは8時をちょっと回った頃だった。
床で寝た私は、ふわふわの布団に戻って快適な眠りを求める。
いつの間にかテレビを付けたまま眠っていた。

今日12時に受験結果が出る。
それを気にしていた私は「ハッ」とすることがしばしばあった。
「まだ2時間ある」
そしてまた寝た。

パソコンをつける手が震えている。
たちあがるまでの時間がいつもより長かったように思われる。
インターネットにつなぐ。
受験番号を打ち込む。
そして、パスワード。
いつもならサササと打てるアルファベットも
がたがたした手つきで1つ1つ・・・カチカチカチ。
そして『送信』ボタン。




・・・




「合格いたしました。
 おめでとうございます。」




次の瞬間




私は




泣いていた。

「良かった」
「良かった」
「本当に良かった」
「おめでとう」

そう、涙を流しながら誰も居ない部屋で独りつぶやいていた。
すぐ伝えたい気持ちで一杯だったが、
「受かってもダメでも連絡しないで!」
と言われていたので本人には黙っていた。
弟に電話する。
いとこちゃんの母に電話する。
私の母に電話する。
祖母に電話する。
嗚呼本当は一番に君に教えたかったよ。>いとこちゃん。

ベランダを見ると昨日まで
「大丈夫かなぁ?」
と心配していたブルーデージーが可愛く咲いていた。
しかも新しい花をつけて。

「このまま花が咲き続けるよ」

そういとこちゃんに抱きついて言ったんだ。
今日はなんて嬉しい日なのだろう。




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■マルタ旅行記■
進行状況:違う事にスッカリ夢中

初日から順番に読みたい方はこちら

フランクフルトを離れて編
首都ヴァレッタ観光編


2002年02月09日(土)
はじめ いま いろいろ ひとこと


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