晴れたり 曇ったり
めぐみ



 大腕を振って坊主頭で歩く

母の一日は
私に向かって「おはよう」ではなく、

「ぼうずぅぅぅ」

と嬉しそうになでなですることから始まる。
朝の8時から夜の8時までバリバリに働き
戻って来ると

「ただいま」

と言いながらまた頭を触るのである。(計2回)

夕飯を食べて、食器洗いの真っ最中の私は手があわあわ。
その抵抗できない状態の私を見つけ、
しめしめと言わんばかりにまた

「ぼうずぅぅぅ」と頭をぐるぐる。(計3回)
「柔らかくて気持ちいいねぇ」

うぅぅぅぅぅ、
完全に母のお気に入りになっているよ。(苦笑)

影響は母の髪型にまで及んだらしく
もちろん私程短くしない予定らしいが、切ると言い出した。
母の目線が私の目ではなく、
それより上であるのはしばらく続く模様。

+++

明日は、東京に戻るのだが、
祖母は「家にいる間に少しのびて良かったよぉ」と。
とは言え、帽子なしでの外出は許されていない。
が!しかし!
今日急なバイトが入って(はい!この頭でも仕事はできます)
独りで出かけることとなった。
監視の目はもう届かない。
もちろん、寒いからかぶって出たが、
車の中ではサルカットを公にさらしていた。

バイトと言うのは、おばに頼まれたのだが、
店につくとまずデパートに品物を取りに行って欲しいと言われた。
急いで車を走らせ、少しの間だけだからと駐車場係りの人を説得し、
都合の一番いい所に止めさせてもらった。
そのおじさん、私よりさらに短い坊主だった。

「おぉ!仲間だ」

と言わんばかりの笑顔をどうも♪
がはは!

デパートの中、この頭で歩く。
皆振り返って見て居た。

「ん?女?」

と言った顔をするのでおかしくてたまらなかった。
知り合いの人にも会ったのだが一瞬誰だか分からない感じ。
言葉が出なかった。
そして我に返ったその人は

「似合うね」と言う言葉を嬉しく受ける。
そして、
「寒くない?」と聞いた。
「寒いですよぉ」

明日も冷えるそうです。
皆さん御注意を!





■ラスベガス旅行記■
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2001年12月14日(金)
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