晴れたり 曇ったり
めぐみ



 シリア・ヨルダン珍游記

今日は山の様な書類を詰め込んで出張です
背中には私物を入れたリュック
がらがらとトランクを引きずり太陽の光が一杯の外へ繰り出すと
紙きれなんて放り出し、衣類を詰め込んで旅に出たくなります
そんな夢を青空に広げていると
いつの間にやら意識は<シリア・ヨルダン>へ・・・

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あの旅が皆で行く最後の旅となった
(今はもっぱら母との2人旅)
我ら親戚だけでツアーが成り立つのでは?と
思われる程大人数での参加!
長期旅行だった為ツアー客皆家族の様
最高に楽しかった♪想い出の沢山の旅である

な〜んにもない砂漠地帯をひたすら走り抜けるバス旅
そんな中にも印象に残る道はあった
雨など降らないはずなのにそこはまるで川の様
バスはもの凄い水しぶきを、それはまるでボートの様に、あげ
乗客を「キャーキャー♪」言わせた
そんな中独り難しい顔をするいとこ
「この座席の下に確かトランクがあるんだよなぁ?」
「水浸しになるぞ!」
「引き上げた方がいい!」
でも、誰もバスを止めなかった。。。
ホテルに着いた時後悔するとも知らずに・・・
運転手がドアを開けた途端泥水が流れだした

びっしゃーーーーーー
皆唖然とした
私の革のトランクは見るに無惨な姿だった
「ここまで水に浸かっていました」と訴えている
泣きそうだった。中には大切な本が入っていたからだ
これから留学先で使うであろう大切な本達の運命があんじられた
がらがらと重い足取りで部屋へ進む
恐る恐る開けると思ったより被害は少なかった
革が水を吸い込んでくれていたのである
むしろ母のプラスチック製のトランクのが被害が大きかった
吸い込むと言うことができないトランクは
ただひたすら隙間から泥水を中へ運びこんでいた
白いブラウスは茶色へと変化していた
それから各部屋のバスルームでは水の音が続き
翌朝の会話は「洗濯してたら寝る間もなかったわ」だった
もちろんホテルのクリーニングサービスも使用可能
その時の代金全て負担した添乗員さんは実に気の毒であった
あの優しい気のきく添乗員さんは今何処???

この旅はスピッツの音楽と共に私の中では今でもって続いている


2001年03月27日(火)
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