晴れたり 曇ったり
めぐみ



 もぐら

もぐらは外へ飛び出したかった
太陽を一目見たくて
見たら目がつぶれてしまうだろう
それでももぐらは見たかった

明るさに
温かさに
触れたかったんだ
いつも暗い所にいたから

でもね、勇気がないんだ
飛び出す勇気

うじうじしていたもぐら
気付けばもうそこには太陽はなかった
星が輝いている
雲のベールをかぶった月

もぐらはお月さまが放つ光
浄化された光に
太陽を想った

僕の目をつぶすであろう
熱い光よ
強い光よ
本当はとっても優しいんだね
僕はこれから外を歩ける気がするよ

もぐら生活を終えた夜道で月の姿を探しながらめぐは思いました
新しい生活が始まる・・・



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2001年03月11日(日)
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