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■ ガイドブック
本屋に行った。 「ガイドブックはないみたいよ」と母が言っていたが、覗いてみたくなったのである。 海外旅行コーナーをプラプラ。『○○の歩き方』「・・・」取り上げられてない。 『○○旅行』「・・・」あれ〜こっちも取り上げられてない。 目的地一体をひっくるめた本を手に取った。 「おぉぉぉあるじゃないか!」と、開いてみたものの見開き2ページ半とは何ごとじゃっ! ここに来て、私はとんでもない所へ出かける事に気付いた。 私の都合に合わせてもらったら、イタリアか今回選んだ国しか調度いいのは無かったのだ。 3度目のキャンセルの末だから仕方ないと言えば仕方ないのだが、 普通はこんなに適当にパパパッと出かけないのかもしれない。 もっと、よく調べて行きなさいよ!とお叱りを受けそうだ。 でも、めぐはどこへ行っても楽しめる自信がある。 例え国土の90%が砂漠だとしても・・・ おっと、ヒントを漏らしてしまった。
トランクを引っ張り出して来て、荷造り開始。ものすごい散らかり様。 祖母が私の部屋へ来たがその様子を見て驚き何も言えず即退散していった。 ぼそっと「この子は出かけられるのだろうか?」と言った気がした。 夜中の1時を回ってもトランクは空いたままだった。 片面はほとんど食料で埋まった。後は着替えやら、フィルムやら、 「これ使うのか?」といった代物もみうけられた。 眠い頭にはそれを置いて行けば良いという思考力はもうなかった。 朝、トランクは閉められるのだろうか?
2000年11月04日(土)
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