無力で無意味な

 ことばって無力だな。
 こんな夜は特に思う。
 だからってなにを発してもいいとは思わないけど。
 現実に私の発する言葉がどうにも無力で無意味なのは、もうこれは偏に力不足でしかなく。
 そんなものか。こんなものか。そうか。
 電話越しの涙声に、かけることばを見失い、否、そもそも用意すらしていなかったと思い知り。
 そうして無力で無意味なことばを連ね続ける。
 無力で無意味だ。無力で無意味な人生だ。
 それでも矛盾を抱えて、そしてそのまま生きていくのだろう。
 無力で無意味であるまいと生きていくのだろう。
2005年02月06日(日)

メイテイノテイ / チドリアシ

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