蜘蛛と葉桜

 金曜はクローネンバーグ監督の『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』(2002年/フランス・カナダ・イギリス)をMOVIX仙台で。
 首尾良く観れましたヨ〜。しかしいつものことながら、もっと早くに行動を興せないものか。もう一度観たい、と思ったところで後悔先立たず。

 『スパイダー』はファンが期待する(と思われる)「ヌルヌルグチョグチョ」こそなかったものの、意外なまでにドライな空気がこれまた秀逸。オープニングは特にシビシビにシビレル(欲を云えば歌詞を翻訳した字幕スーパーがジャマ)。ステキだ。

 クローネンバーグの描く、現実と虚構との曖昧な境界線は、けれどいつもしっかりとコントロールされている。「オチがわかってしまう」と云われてしまうのもそのはず。レイフ・ファインズ演じる主人公はその境界で右往左往していたとしても、映画そのものや視線、スタンスは始終キチンとコントロールされているのです。ワタシはまたもやクローネンバーグの掌の上で踊らされている。そして踊らされ続けたい…。


 ルコント監督の新作『歓楽通り』の予告を観ました。楽しみ!
 最近は予告編に目をそらすことをやめました。
 どうせワタシの記憶力や想像力なんてタカが知れているのダ。
 それにどうせ実際劇場の席に座れば、いつだってあっという間にスクリーンに取り込まれてしまうのダ。先入観なんてあったってなくなって一緒なのダ。




 土曜は爆睡、日曜は出勤。
 新卒ボクチャンは相変わらず。
 GWの出勤決定。

 満開の桜より、葉桜が好きだ。
 新緑と薄紅が美しい。
2003年04月21日(月)

メイテイノテイ / チドリアシ

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