空色の明日
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2018年03月29日(木) マイ・ラスト・ソング

昨日ビルボードライブ大阪の
「マイ・ラスト・ソング」へ行ってきました。
お客さんの年齢層高っ!!!!
びっくりするくらい高い!!
私なんかめちゃくちゃ若造じゃないかと思うくらい。

一人で見やすいカウンター席の
カジュアルシートがあるので
ビルボード好きなのですが
なんと昨日は落とし穴が。

ビルボードは天井からスピーカーが
ぶら下がってる構造なのです。
これ、舞台上のミュージシャンが良く見える
とてもよい構造なのですが
逆に背景のスクリーンを隠してしまう弱点が。

おかげで主役の久世さんの写真が
一枚も見えませんでした。
ほんとに1枚もです。
これには参りました。
まぁ、1stステージを見て帰ってから
NHKでたっぷりお写真見れましたので
それでリカバーされましたけど。

浜田真理子さんの生の歌は
初めて聞くのですが
PAさんが高音を固めに設定されていて
ものすご〜く魅力的に聴こえました!!
浜田さんの声って柔らかいようで
てっぺんに金属のような固い反響する部分があって
そこにカツンと声が当たる感じがあって
それがとっても心地いいのですが
それが魅力的に聴こえるPAさんのテクニックに
ちょっと感動すら覚えました。

帰ってから見たTVの音に
「あれ?こんな声だったっけ?」と
ちょっとがっかりしてしまったほど。
ま、うちは普通のテレビのスピーカーから
音だしてますから当然ですけど。

昭和生まれの我々には聞き馴染んだ曲たちが
浜田さんのアレンジと独特の歌い方で
とても優しく聞こえます。
最後の曲なんか涙出てきちゃいました。
あの曲聞くと神戸の震災の後を思い出します。

そして阿久さんの話が出てきましたが
私たち関西の人間からすると久世さんとか
テレビの世界とかってちょっと遠い話に感じるんですけど
阿久さんの故郷の淡路島の名前が出たとたん
なんだかとっても身近な話に聞こえてくるのです。

これって、私の好きな小説家の高田郁さんが
よく使う手法なんですが
関西が舞台の話には江戸出身の人や
江戸の言葉を使う人を必ず混ぜてくるのです。
逆に「みをつくし料理帖」なんかは
舞台は江戸だけど主人公は大阪出身で
言葉も大阪の言葉。
どっちかだけだとどっちかの人しか
感情移入できないけれど
ほんの少しの地域的要素が入るだけで
急に親近感を覚えて感情移入できるというやり方。

意図的ではないかもしれないけれど
昨日の私はこの阿久さんの
「淡路島」という言葉だけで
いっぺんに毎日見ていた淡路島と明石海峡が
目の前に広がるのです。

そこから急に気持ちがリラックスして
心がほどけて、ワインもちょっと回ってきて
ほんとに素敵な夜になりました。

小泉さんは美しい。
猫背になりそうな私に
彼女のピンと伸びた背中と足が
喝を入れてくれる。

そしてやっぱり彼女の声は素敵。
お酒を飲んだ時に聞くともっと素敵。

また聞きたい。お酒を飲みながら。
あんまりたくさん飲めなくなったけれど。


さて、うどん屋での浜田さんの声は
どんなふうに聞こえるだろう。
私が大好きで週一くらいいってる
通いなれた場所で聞くから
こんどはもっと柔らかく聞こえるかな?


安藤みかげ