空色の明日
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2018年02月14日(水) きえもの日記

図書館に行ったら高山なおみさんの「きえもの日記」
という本をみつけた。

知らんかったー、こんな本あったの。
それは高山さんが木皿ドラマ
「昨夜のカレー、明日のパン」の中の
食べ物を作るお仕事をした時の日記を本にしたもの。

高山さんが木皿作品が大好きで
だからこのお仕事を受けたことや
木皿さんが高山さんを指名したこと。

やっぱり自分が好きだなと思う人は
同じ好きなもので出来てたりするんだなと思うこの頃。

ドラマを見た時に高山さんの名前をみつけて
やっぱり食べ物に力入れて撮ったんだなぁと思った。
っで、その舞台裏がこんなところで本になってたとは。
夢中で読んだ。

読みながらすごく気持ちが同じ周波数だなぁと思って
全然違和感を感じなかった。
特に高山さんが「すいか」の中の印象に残ってるシーンが
自分と同じだったところなど。
きっと「すいか」のファンの人は
あの梅干しの種やご飯粒の少しついたお茶碗に
ものすごく新鮮味を感じたんだと思う。

昔のドラマは、そういうとこ、逆に大切にしてたけど
ドラマのクールが3ヶ月単位になってから
そういうの、すごく雑になってた気がするから。
美打ち(美術の打ち合わせのことらしい)
にものすごい時間をかけてるというのは
そういうことだったんだなぁ。
木皿ドラマはほんとにそこを強く感じる。
セットとか出てくるこまごましたものに
ものすごく愛情を感じるから。

でも、きちんとご飯を食べてない人は
あの「すいか」のシーンに出てくるきえものたちの
あの意味を感じ取ることはないのだろうなぁ。
お母さんが毎日きちんとご飯を作ってくれたから
私はあれをノスタルジックに感じ取れるのだろう。

だから「すいか」が好きな人はきっと
もともとが幸せな人なんだと思う。


安藤みかげ