空色の明日
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2018年01月17日(水) 1月17日

1月17日 23年目にしてこの日の映像をみて
泣かなくなっていた。

23年前の今日の私は24才。
それまで生きてきた中で最大の衝撃的な出来事だった。

それからずっと何年も何年も
そのことが心の中の一番深いところになっていたけれど
離婚したり、一人で暮らしたり
父や祖母を見送ったり
自分が病気になったり
親友が病気になったり
ここ10年くらい命について
たくさん考えて体験したら
もっともっと深いところがあったことに気づいた。

23年前に私が失ったものなんて「思い出」だけだったと
そう思えるようになった。
もっともっとたくさんのものを失った人がいる。
そういう人はまた今年も悲しい思いをしているだろう。

私はそういう人たちを見守る側に回ることにする。
もうそれでいいと思う。

そっとそっと見守って、そして忘れないことにする。

NHKの21時のニュースで神戸のことが取り上げられたのは
電車の落書き問題や北朝鮮問題やなんかが終わって
ずっとずっと後だった。
神戸放送局の20時45分のニュースは最初から最後まで
この話だったけれど。
私の職場のある大阪でももうなんの雰囲気もなかった。
もう全国ではそんなくらいの扱いなのだ。

それでいい。
自分が忘れなければ。


安藤みかげ