空色の明日
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2017年01月29日(日) いりことスープと

週末ぼたん鍋に友人食いしん坊夫妻をお招き。

猟が解禁のたった3ヶ月しか開店しない
しし肉屋さんで今回も調達。間違いない。

最近田舎でご当地の産物を使った農家レストラン
みたいなのがよくこの辺では流行っているが
ある意味我が家もそんなもんだなと思う。
地元、広くは兵庫県の恵みを楽しむために
毎週材料を調達したり時には食べに行ったり。
日本海も瀬戸内海も海が2つもある兵庫県。
そりゃ美味しいものに恵まれてますわな。

それでもスーパーに行けば日本中から
集められた野菜とか魚とかがいっぱいで
そのなかで兵庫県のものなんて
ほんのわずかしかない。
なんて無駄なことだろう。
こうして地産地消できるような
お買い物環境があってもそれを利用しない人もいるし
結局食い意地がはってるかどうかってことだけだな。

食いしん坊夫妻と我が家は食べるスピードが同じ。
とにかく「温かいものを温かいうちに食べないなんてばかだ」
と思っているので鍋なんか30分くらいで
あっという間に空っぽにしてしまう。
まぁ、飲まないのもあるけど。
だけどグダグダと煮崩れていく鍋を見るストレスが
全然なくて気持ちいい食べっぷりを見せてくれるので
本当に一緒に食べていて幸せになる。

たぶんこのスピードを速すぎると思う人も
世の中にはいっぱいいるだろう。
むしろ速すぎると思う人のほうが多いだろう。
だけど私たちはそこが合っているから
一緒にご飯を食べるならこの人たちと思って
普段めったに自宅に人を呼ばないがこの人たちだけは
お誘いするのである。

同じ価値観を持つ人のどの部分の価値観に特化するかは
人次第だが、我が家の場合は間違いなく食に関する価値感だろうな。




1月ももうじき終わり。
カレンダーをめくりながら来月の予定を
夫婦で確認する。
互いに予定のある所をまず書きこむ。
そして日本海からJF(漁協)が
魚の直売をしに来る日に魚マークを書き込み
その隙間をぬって空いた休日に
お楽しみの予定を入れる計画を相談する。
そしてそれはほぼ食べ物に関することだ。
2月のターゲットはふぐと鰻。
どちらも旦那さんが気になるお店情報を手に入れたため。

もはや我が家の娯楽は食でしかない。



今年のふるさと納税は
北海道の昆布と山口のいりこを申し込んだ。
もうどちらもあっという間に届いた。
なので、最近週末に録画をためたドラマをみながら
手ではいりこのはらわた取りをずっと延々やっている。
もはや行(ぎょう)のように。
大量なのでやってもやっても終わらない。
「あと1本見る間がんばろう」とドラマ1本1時間単位で作業する。
今日は3本みたので3時間やってだいぶ進んだ。
こうやっておいてタッパーに入れて冷凍庫に入れておくと
1年くらいいい状態を保てる。
こいつを昆布と一緒に瓶に入れてお水を入れて
冷蔵庫に常備しておくといつでもお出しが煮だせる。
煮るときは中火くらいでコトコトとやって沸騰させない。
ぐらっとしたら火を止めてそのまま10分くらい放置して濾す。
濾すと言ってもざるとかでざっくりだけど。

中華スープとかだってもうこのおだしでやっちゃう。
チンゲン菜や豆腐や卵なんかと一緒に煮て
こしょうとごま油をいれれば立派な中華スープになる。


スープと言えば、病気をして以来
会社に1具沢山スープ、1おにぎり、1ゆで野菜をもっていくのが
定番お弁当。
サラメシが大好きなのですが朝がグダグダなので
自分1人前のお弁当をきちんと詰めて持ってくのとか
絶対無理なのです。(人のためならやれるのに)
なので前日の晩に残ったご飯でおにぎり握って
常に作り置きしている2種類の汁物をどちらか
スープジャーに入れて持っていく。
ゆで野菜などは、なんと生のブロッコリーを
レンジOKのタッパーに入れて持って行って
会社のレンジでチンしてゆでたて(笑)。
このランチが一番体が調子いい。

っで、常に作り置きの2種類の汁物とは
トン汁、みそ汁、シチュー、野菜スープなどローテーションで。
今の季節はかす汁やおでんも。
日曜に作っておいてその週の朝ごはんや晩御飯に
ちょっとづつ形を変えて出し、お昼にも持っていく。
水曜くらいになくなってまた補充する。
ここのとこずっとそのかんじ。

今日はセロリの束が出てたので
セロリとジャガイモとニンジンと
少しのソーセージの輪切りのシチュー。
ほんとは加工肉とか禁止なんだけど
そこは長続きさせるために自分を許してる。
ただしほんの少し。
味付けもシチューの素を使って。
その代わり固形ルーじゃなく顆粒のやつ。
そっちのほうが油分が少ない感じがするし
量の調整が自在だから。
それも少なめにして代わりに少し酒粕を入れる。
するとドロッと感は出るし甘みも出るし
いかんせん温まる。
そしてミルクの代わりに豆乳。
朝はこれとパンで朝食。
時にはお昼にもこれとパンをもっていってランチに。

白菜が美味しい季節は鍋一杯白菜を敷き詰めて
半分くらいの水で蒸し煮にして
これもシチューの素で味付け。
季節のものが一番美味しいしなにより楽しい。
そういう季節のものの到来を楽しみながら
1年を飽きることなく暮らせるのは
日本人ならではの楽しみ方だと思う。

食い意地もここまでくると
もはや趣味以外の何物でもない。


安藤みかげ