空色の明日
DiaryINDEXpastwill


2016年10月07日(金) 配偶者控除

初めて主婦になったとき義母に言われたこと。

「毎日ご飯作って食べてはまた作って
作っても作っても終わりがないやろ。
私もはじめはそう思ったわぁ。
でも誰でも生きてる限りご飯を食べて
洗濯して掃除しないと生きていけないから
もうこれは開き直ってやるしかない。
時々手抜きしたり、コツをつかんで
慣れることや。」

仕事で疲れて家事が嫌になったとき
必ずこの言葉を思い出す。
そしたら、がんばらないでも
やるしかないなと開き直れる。



配偶者控除というものを受けたことがない。
正確には私の配偶者が受けたことがないというべきか。

配偶者控除の廃止を先送り。
正直、またか。

フルタイムで働く人にとって
配偶者控除ほど解せない控除制度はないと思う。

そもそも専業主婦の家事や子育てを
現金換算すること自体が間違ってると思う。

所帯があれば、家事は必ず発生する。

それは専業主婦だろうが
働く主婦だろうが
働く夫だろうが
一人暮らしの男子だろうが
一人暮らしの学生だろうが
生きていればご飯は食べるし
洗濯も掃除もしなければならないのは
当たり前のことだ。
万国共通、男女差もなければ年齢差もない。
なぜならばそれは「暮らすこと」だからだ。
それに金銭的価値を見出すこと自体が間違ってる。

しいていえば、やりたくない人、できない人が
お金を払って別の人にやってもらう場合ぐらいだ。


「働けない人」と「働かなくていい人」の両方に
区別なく税控除するのは
あまりに大雑把すぎやしないか。

それならば、控除をやめる代わりに
子育て支援や介護支援、
医療費負担の軽減をもっと手厚くしたほうが
よっぽど理由が明確だ。

控除されたことがないからあえて言う。
納得してるわけじゃないぞと。


安藤みかげ