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2008年08月03日(日) 原石

二十歳の夏休みは、幼馴染の友と2人、東京から京都まで旅をしました。

私鉄やJR、路線バスを乗り継ぎ、東海道に沿って「下る」旅です。
当時、旅に慣れていなかった私ですが、分厚い時刻表とにらめっこしながら、私の旅の路線図を作っていきました。
そして、まだユースホステルを知らなかった私。
時刻表の後ろの頁に載っていた「ホテル情報」を頼りに、宿を選んでいきました。

1日目は、小田原まで小田急線の急行に乗り、そこからバスで箱根。箱根のユースホステル泊。
翌日は、またまたバスとJRを乗り継ぎ、天女で有名な三保の松原で行き、三保のユースホステル泊。
最終日は、やはりJRとバスを乗り継ぎ乗り継ぎ、名古屋でビジネスホテル。
翌日は、急きょ名古屋で夕方まで遊ぼうということになったため、最後は高速バスで京都に到着。

ホテル情報にユースホステルまで載っているのが不思議ですが、当時は安い宿を探してユースホステルに宿泊。
それからユースホステルを常宿として使うようになるとは、夢にも思いませんでした。

行き当たりばったりの旅。
電車の本数が地方に行けば行くほど、1時間に1本もないことに驚き、下れば下るほどに、どんどんと方言が変わっていくことがおかしくて。
友とおおいに笑い、おおいに迷い、おおいに語った4日間でした。

今から思えば、もっと学割を活用すればよかった……とか、ユースホステルの会員になればもっと安く泊まれたのに……とかいろいろと反省点はありますが、それも、旅。
未熟な旅人がひとり、その年、その夏に誕生したことには変わりありません。


この夏、旅に出ようとしている二十歳の友がいます。
まだまだ不器用な旅人ですが、キラキラ光る瞳がたくましく感じます。
旅先で、あなたのもつ原石を磨いておいで。

旅人、万歳!

おやすみ。


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