紫
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4時起床。
昨日の残りの鍋に素麺を入れて朝ごはん。
おいしい。
夜中にパラパラと雨が降りましたが、今はかろうじて雨はやんで……と思っていたら、ポツポツ、ザザーーッツと雨が降り始めました。
各自テントに入り、雨の様子を見てひとまずやんだところでテント撤収。
晴れることを期待しながらカッパを着て、エコーラインを歩き始めました。
さすがに花の山。
目を飽かせることなくあちこちに花が咲いています。
室堂の手前の急な登りにまたまたバテた私。
今回はどうも自分のペースがつかめめません。
それでも、がんばって室堂に到着。
サブザックに必要最低限の物を入れて、いよいよ白山の山頂「御前峰」を目指します。
花が咲き誇る中にある登山道を、ゆっくりゆっくりと登ります。
それでも、もうペースの乱れきった私には、この道もかなりきつくなっていました。
息が上がり、少し頭も痛くなってきて、まさか、高山病?
ここまで来て下山?
「私、もう、無理かも……」
思わず弱音が口をついたとき、前を歩いていた友が言いました。
「大丈夫。行けますよ。あと10分で着きますから」
それから私の息が整うようにゆっくり歩いてくれました。
その11分後。
三角点に手を触れることができ、友と握手。
胸が詰まり周囲の景色がぼんやりしてきたけれど、我慢。
これから登ってくる友たちの笑顔をしっかりと見なければいけません。
全員がそろったところで記念撮影。
もちろん、写真の「彼」もいっしょです。
残念ながらガスがかかっていたけれど、でもここは山頂。
もう憧れになっていた山のてっぺんです。
私をここまで連れてきてくれた仲間たちに感謝の気持ちを伝えたかったけれど、どうすればいいのかわかりません。
6年前、自分に負けっぱなしだった私。
今回も負けそうになったけれど、仲間たちがそれを許してくれませんでした。
あぁ、なんて言えばいいのでしょう。
どんなに言い尽くされた言葉であろうとも、私にはやっぱりこれしか言えません。
ありがとう。
この世のすべてに、ありがとう。
でぢどだ
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