紫
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小樽という街が、これほどまでに愛しい街になるとは思っていませんでした。
今はもう、大事なもの、がなくなった街だけど、それでも私はこの街に「安らぎ」を覚えています。
交差点の脇に立つ木や、駅前の市場、それから、観光地となった運河からも「おかえり」という声が聞こえてくるような気がしました。
「おかえり」
そう言ってほしいんだろうな、この街に。
ふとそんなことに気づいたとき、ひとつの歌が思い浮かびました。
かなしきは 小樽の町よ
歌ふこと
なき人人の 声の荒さよ
石川啄木の歌。
以前も日記に書いたけれど、彼はきっと、この小樽を「いと愛(かな)し」と思っていたに違いない。
私が、今、小樽と「愛(かな)し」と思っているように。
ありがとう。
「悲し」ではなく、「愛し」の街でいてくれて。
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