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2003年11月03日(月) おはなが笑った

「お花が笑った」という歌を幼稚園のときに教えてもらいました。
この歌が大好きで、いつも歌っていました。

卒園式を1週間前に控えた3月のある日、母親が言いました。

「もうすぐ、みちこちゃんともしほちゃんとも遊べなくなるね」

小学校に入学するのが、とってもとっても楽しみだった私。
でも、学区の違うみちこちゃんとしほちゃんと会えなくなるということを、その言葉で知りました。

一晩、考えた翌日、私は最後の「思い出づくり」をしようと決心しました。
2人と1週間、一生懸命に遊びました。
そんな私の気持ちが伝わったのかどうかはわからないけれど、楽しい楽しい、そしてなんとなく物悲しい1週間が過ぎていきました。

いよいよ明日が卒園式。
寂しさをこらえる術(すべ)を知らない私は、みちこちゃんとしほちゃんとブランコに乗りながら、思わず大声で歌いました。

「お〜はな〜がわらった
  お〜はな〜がわらった
 お〜はな〜がわらった
  お〜はな〜がわらった」

いきなり歌いだした私に2人は笑いながらもいっしょに歌ってくれました。

「み〜んなわらった
  い〜ちどにわらった」


その夜、ふとんのなかにもぐりこみながら、小さな小さな声で「お花が笑った」を泣きながら歌った私。
兄は不思議に思っていたことでしょう。
それでも、翌日の卒園式は、笑顔でお別れをいうことができました。

「思い出づくり」の結果、しほちゃんとは、今もまだ親友のまま。
聞いてはいないけれど、きっとあのときの歌のことは忘れているのでしょう。
いえ、それでもいいのです。
今もこうして「友」でいてくれるのだから。


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