紫
|MAIL
目次|過去の日記|未来の日記
スキーに行く人や、手ぬぐいを印刷する人たちで、昼間っから宿は大忙しです。
それでも人手が足りていたので、私はほかの部屋で宿の人たちと話しながら一休みしていました。
普段はあまり宿の人たちで会話する時間がないので、とても楽しいひとときでした。
少し時間があったので、散歩に行きました。
小一時間ほどして帰ってきたら、いつもにぎやかだったピアノのある部屋がひっそりとしていました。
「ちょっと、弾いてみようかな」
ふたをあけて深呼吸をしてピアノの前に座ると、なんとなく心が躍りました。
もう暗譜している曲なんてないし、指もまったく動かなかったけれど、それでも子どものころと同じような気持ちで弾くことができました。
こんな気持ちになるまで何年かかったのでしょう。
私がピアノを弾いていると、だんだんと周りにいた人がギターでこっそり合わせてくれようとしてくれます。
指が動かずにつまってばかりのピアノに合わせてくれてありがとう。
こんな楽しさを感じたのは、久しぶりです。
久々のピアノはそんな感じ、でした。
目次|過去の日記|未来の日記