椰子の実日記【JOYWOW】
2008年12月15日(月)
それにしても茂木さんはセッズ症候群やなあ
来年出版する翻訳書の版元バジリコ担当編集者 Aさんからいただいた。
「セッズ症候群」というのは、「お墨付き症候群」 のことで、やれニーチェがこう言っている、 フロイトがヘをこいた、という伝で、自分の 言い分にお墨付きをつけたがる思考フレームのこと。 拙著『スロー・ビジネス宣言!』p.47にあります。
茂木健一郎は、「プロフェッショナル」や 「あいのり」のコメントほかから、 「ぼくとは合わない人」という印象が強かったのだが、 対談相手が甲野善紀先生というので、読み進めたら、 これが面白いのなんのって。
対談はまず、甲野先生の科学批判から始まる。 強烈であって、茂木さんはたじたじしている。
それからずっと、「すり寄る茂木、跳ね返す甲野」 という図式で話が進んでいく。痛快この上ない。
「わかりやすい」 「簡単にできる」 「これだけ!」
といった、吐き気のしそうなビジネス書群や 社会常識がことごとく攻撃されていく。
お勧めの一冊です。勉強になりますよ。
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