椰子の実日記【JOYWOW】
2008年07月12日(土)
きっと、フゴフゴ・ギットンバッコンしたに違いない

朝からみっちり仕事。参考図書を読み込んでいたら、 面白い写真に出会ったので、みなさんにもおすそわけ。
19世紀、ヴィクトリア朝時代、数々の料理を運んでくる 給仕さんに絶えずinterruptされるのを煩わしく 思ったイングランド南部の農場主。
邸宅に線路を一本引き、食堂と調理場、食糧貯蔵室を 結んだ。料理やワインは、線路の上を走る電気車両 の上に積まれ、客の前に来ると止まる。止まるっていうか、 主人がボタンを押すのである。客が皿を取ると、主人が またボタンを押す。すると車両が一人分移動し、自分の 目の前に皿の来たゲストが取る。この繰り返しだ。
このほか、機械仕掛けの給仕人形も登場した。 エナメル塗装が施され、コックの衣装に身を包んで 背丈は17インチ、両手に食べ物を盛った皿を持って 客の前に立つ。客が人形の足のボタンを押すと、 自動的に給仕をする。
回転寿司の元祖はヴィクトリア時代のイングランド にあったのである(笑)。
*「フォークの歯はなぜ四本になったか」 ヘンリー・ペトロスキー著 忠平美幸訳、平凡社、p.188-189より 原書はThe Evolution of Useful Things(c)1992
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