株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2007年03月23日(金)


なぜグリーン車乗客は携帯をマナーモードにできないのか

この5年、ずっと言い続けているが益々悪化の一途を
たどっているのが「なります」である。
「で」も、気になる。

●「なります」の使用例

「シェフのきまぐれサラダになります」
「5,600円になります」

●「で」の使用例

「じゃ、私はAランチで」

旅番組などで、「地元の有名レストラン」
といった紹介の中で、「お勧めの一品」皿を
シェフが供する折に「なります」で終えたり
すると、

「あ。ここ、大したことないな」

と思ってしまう。実際はおいしいのかもしれないが、
そう思ってしまうのだ。

「です」で済む話なのに、「なります」とするのは、
そうしたほうが丁寧語になる、あるいは、ホスピタリティが
高まる、と勘違いしているからだろう。

年配の人にもこの使用例がたまに見受けられるのは、
若い連中の言葉を真似ることで、自分も「時代に追いついて」
いると思いたいから・あるいは、思わせたいから
なのかなあ、わからない。

「最早多くの人が使っていて、なじみのある用法なのだから
いいじゃないですか」

という意見には

「多数決が必ずしも良い結果を生まないこと、米国の現大統領
 や日本の先の首相の為政結果を見れば明らか」

と返そう。

今朝編集者から届いたメールタイトルにも「なります」
があったので、煙たがられるのを承知で、一言言った。
日本語を守るべき編集者には、正しい日本語を使って
いただきたいからだ。

それにしても、一体いつ・だれが・なぜ「なります」
を使い始め、そして伝播したのだろう。

症例としては、LA、上海の日本語でも見受けられた。
「なります」の伝播力はインフルエンザ並みにすごいのである。

*例によってタイトルと本文には何の関係もありませんになります

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW