椰子の実日記【JOYWOW】
2006年07月26日(水)
幸せ感の話です
今朝の朝日新聞にフィリピンの世論調査で8割が 「幸せ」と回答している結果を報じている。 経済格差は一人あたりの国民総所得で日本の 1/30だが、この「幸せ感」は素晴らしい。 要するに、経済は人間を幸せにするのではなく、 「こころ」の問題なんだということを証明している のである。
「人間の力を超える存在を信じ」ている点にも 触れていて、素晴らしい。
物質文明のものさしを導入した途端、人間は、 「めざすべき遠い星」に「幸せ」を置いて しまう。これは即ち、「現在の否定」に つながるんだ。「不幸感」になる。
映画『Always三丁目の夕日』は、そんな、ぎりぎり の分岐点にあった日本を描き出す。昭和33年。 ぼくが生まれた年だが、三種の神器、テレビ、 冷蔵庫、あと忘れたが、そういう物質たちが 手に入るようにがんばり「始めた」のが、 ちょうどこのあたりなのだ。
だから、物質文明のインストールでは、人間は 幸せを感じられず、フラストレーションやストレッサー (ストレスのモト)に囲まれるだけなんだ。 ちょうどバリやフィジーの都市(ナンディなど)が いま、この病魔に浸され始めている。
それにしても、やれ、なんとか容疑者がどうした、 犯行現場はどうした、ということばかり 報じるマスメディアに嫌気がさしていたが、 この記事のように、「いい話」をもっともっと N(北)、E(東)、W(西)、S(南)から 集めてくれたら、楽しくなるのにね。
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