椰子の実日記【JOYWOW】
2006年06月11日(日)
そういえば公房に『人間そっくり』という作品があった
ピンポンなるので出てみたら警察官の制服を着た おじさんだった。この段階で、ぼくはまだ彼を 警察官とは信用していない。コスプレ嗜好かも 知れない、と、警戒している。
すると、名刺みたいなカードを出した。
「私はこの地区を担当している**警察署 **交番の**です。」ほかが記載されている。
ここでもまだ60%くらい、不信の気持ちが残っている。
用件は、近所で既に10件もの空き巣が入っているので、 パトロールしているのと、住民調査票の作成依頼で 回っています。
「失礼ですが、こちらにはいつからお住まいでしょうか」
など、いろいろ質問された。
「お仕事は」 「経営コンサルティングです」 「(理解していない)こちらに書いていただけますか」 「あ。本とか、書いているんです」 「そうでしたか」
面倒臭くなってきたので、玄関表札横に麗々しく掲げて ある標識を示しつつ、
「うち、町内会の組長をやっています」
というと、それまで気づかなかったらしく、 態度が変わった。
今度はぼくが彼を「何を証拠に」本物の警察官か 判断するか、である。
結局、最後まで、彼が本物の警官かどうかは わからないのであった。それもまた、よし。 面白い世の中になったものだ。
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