椰子の実日記【JOYWOW】
2003年06月03日(火)
もうひとつの日本は可能だ
内橋克人氏。かつて広島勤務時代、氏の『尊敬おく あたわざる企業』に感銘を受け、手紙を出したこと がある。趣旨は「自分はずっと地方に塩漬けにされ ており、この先いつ転勤できるかわからない。会社の 意のままである。つまらん」みたいな愚痴だ。 なんと、返事がきた。お人柄の出た、いい文字で、 「非常に共感できる」という内容だった。高名な 人から手紙が来るだけで驚きなのに、しかも賛意を 示してくださっていることに大感激した。以来、氏の 発言は常に注目している。自分の著作や発言も、氏の 目に触れて恥ずかしくないものかどうか、気にして いる。
そういう中、最新作『もうひとつの日本は可能だ』 (光文社)を読み、深くふかく考えさせられた。 帯に曰く、「呼吸する生き物としての人間という原点 に戻らないかぎり、人々が望む経済もないでしょう。 私たちはいま、もうひとつ別の方向にこそ、『未来 への暁光』をみることができるはずです」 私の「スローなビジネス」哲学の土壌に、内橋氏の 主張が色濃くしみこんでいることに、あらためて 気づいた。このような良質の本が、もっともっと 読まれてしかるべきである。
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