椰子の実日記【JOYWOW】
2003年05月26日(月)
最初のひと転がし
パン屋で気づいたのだが、客単価が290円、消費税込み 304円の世界である。それで人を雇い、店を構え、しかも 繁盛している。旨いパンを出す。 客単価がその100倍の29000円でも、1000倍の29万円でも 倒産する会社はある。この違いは何か。 「最初のひと転がし」の違いだと思う。旨いと評判の パン屋も最初から皆に知られているわけではなく 「?」という存在だ。資本もなかろう。素材を選ぶ際に 特級品Aか並のBか選ぶ。資本がないからとりあえずBに したい誘惑にかられる。しかし、そこでふんばる。 「最初のひと転がし」とはこのことである。資本が厳しく てもほんものを選ぶ。Aを選ぶ。すると、ほんものの商品 になる。評判が評判を呼ぶ。成功のサイクルが回りはじめる。 最初B級で、いずれはA級に「なりあがろう」という ことはありえない。栴檀は双葉より芳し。290円単価でも ひとかどの商いはできるようになるのである。
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