株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2003年04月28日(月)


やる? やる

1月に青山でライブをやって以来冬眠していたバンド
「人生劇場」が動き出した。「やる?」「やる」という
ノリで、動き出せば非常に腰は軽いのだが、メンバー
いずれも超多忙のため、全員フリーであるにも拘わらず
日程の調整がなかなか整わない。とはいえ、一度開封
されるとあとはどどどどどどどとメールが飛び交い、
課題曲が瞬時に決まった。

バンド、ぼくのブルースハープによってできること
が広がった。好きな曲は(たぶん)全員バラバラだが、
ビジョンは一つ「わしが大将」というやつで、それさえ
満たされれば、あとは各自、好きにやるので、問題ない
のである。2001年2月にデビュー以来早いもので
2年が過ぎ、3年目になった。正直、ここまで続くとは
思わなかった。続いた理由は、「いつやめてもいいよ」
という「ゆるさ」だったと思う。プロジェクト・マネジメント
の面白いケースだと思っている。

最初のきっかけは、Zenとぼくがシリコンバレーで
会ったことだった。たちまち意気投合し、Zenが今度
ニュージャージーに「世界一うまい焼肉」を食べに行く、
と言い出し、では一緒に行こう。たまたまインターネット
ワールド取材でNYに来ていた当時雑誌編集長のZonoと
ほか仲間総勢6人でわっせわっせと夜のニュージャージー
にタクシーを飛ばしたのだった。焼肉をつつきながら
「バンドやってたんすよ」というよくある話になり、
「では、また今度一緒にやりましょうか」普通はこの
社交辞令は社交辞令のままで終わるのだが、直後に
すぐシリコンバレー+東京+ニューヨークを結ぶ電子会議室
が立ち上がり、現在のバンドの前身ネットベンチャーズ
が誕生した、というわけだ。

キース・リチャーズが言った。「バンドを始めるのは
簡単だ。難しいのは、続けること」全くその通りだと
思う。しかし、ぼくたちは「続けること」を目的には
していない。いやなら辞めるだけのこと、と、ドライ
にやっている。そこがまた、続く秘訣なのかもしれない。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW