椰子の実日記【JOYWOW】
2003年04月05日(土)
地域通貨「場」
大分県別府温泉で、地域通貨「湯路」が発行された ようです。商品割引券や共同浴場の入湯券として 使える由。「ユーロ」と読ませるようですが、ここが ちと惜しい。オリジナリティがない。なんで既に世の中 にあるネーミングに頼ろうとするのか。「ゆじ」「ゆみち」 などのほうが言の葉の美しさを楽しめるし、湯の町の旅情も 香る。
あるいはいっそ、「別府」にすればよかった。 1ベップ、10ベップとか。地域ブランドネームが 顧客マインドに刺さる効果が期待できます。
サラリーマン時代、担当商品「グランデ」にちなみ、 代理店会議のアトラクションで「グランデ」紙幣 を発行したことがあります。米ドルを思わせるグリーン のデザインに、当時の販売部長の顔写真をくっつけて。 結構ウケました。
いまも似たようなことを考えていて、バンド「人生劇場」 メンバー内の冗談で話していたのが、ライブ会場でだけ 使える通貨を発行しようと。単位は「場」(じょう)。 ユーロに連動します、と、お客さんには言う。 ユーロと言われてもすぐにはレートがわからないところが ミソで、「場」は、ライブ会場内でしか使えず、しかも、 一方向(円から場へ)しか換金できない。だから、お客さん は使い切るか、残すと次のライブにも、また来なければなら ない(笑)。円に換えてくれるヤミのブローカーがライブ会場 に跋扈したりする。金券ショップにも流れ、意外に高い価格に なったりして。
このように、自分たちの都合しか考えていない、顧客不在の よからぬたくらみを、しています。
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