虹色過多想い |
2006年09月19日(火) 君の誕生日を忘れる日 |
NANAの16巻を買った。 高校生の頃から、奈々(ハチ)はあたしの憧れだった。 かわいくて、アホで、だけど一生懸命で、あんな女の子になりたかった。 今のあたしは奈々の年齢を1つ追い越して22歳。 思い描いていた大人にはなれていない。 毎月Cookieで読んでるにもかかわらず、16巻を読んでまた泣いてしまった。 どうして人はこんなにも寂しくて、切ないのだろう。 あたしにはこの先、恋しい人の誕生日を、ただの普通の日として迎えられる日なんて来るのかな。 7月20日に涙を流さずに来年も再来年も生きていけるのかな。 辛いことも苦しいこともたくさんあったはずなのに、楽しかったことばかり思い出すの。 とてもとても排他的で同じ方向なんて見つめてなくて、互いが互いを見つめ合うそんな恋だったけど、とても幸せだった。 不幸だなんてちっとも思わなかった。 些細なことが幸せな想い出として浮かんできて、それと一緒に涙も浮かび、あたしはその想い出を追いやるのに毎日必死だ。 札幌にある、世界で一番大きいミスドで、向かい合って座るのが大好きだった。 マンネリデートだねなんていつも言ってたけど、テーブルの下でくっついてるつま先に、テーブルの上でたまに触れ合う手に、店員さんや他のお客さんの目を盗んで交わす秘密のキスに、幸せは宿ってた。 何度も何度も思い出す。 明るい本屋さん。 ミスドのBGM いつもの店員さん。 恋しい人の記憶の中に、それらはまだあるのだろうか・・・? |
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