虹色過多想い
2006年03月27日(月)  ハッピーエンドの続き
生きることを諦めかけて、でもやっぱり立ち上がって、また前に進めなくなって・・・そんなことをくり返して、生きることに疲れてたあの頃。

彼はそんなあたしに幸せの断片を見せてくれた。
あたしはそんな幸せのあたたかさに魅せられて、彼を求めていったし、堕ちていった。

幸せにしてくれるから好きになったわけではない。
ただ、彼が纏っている雰囲気に、彼が持っている全てのものに惹かれていくのを止められなかった。

好きになると、幸せと同じだけ苦しくて、ううん、それ以上に辛くって、「泥沼にはまってく」とあたしは呟いた。
彼の答えは「泥沼じゃないよ。出口があるトンネルだよ」で、あたしはその言葉の全てを信じることはできなくても、その言葉を聞かなかったことにすることもできなくて、ただただ傍にいた。

1年と7ヶ月前、やっとハッピーエンドは訪れた。
彼の言葉は嘘じゃなかった。
あたしはトンネルを抜け出せた。
悲しみの分だけ、罪も犯したトンネルだった。

罪の償いは彼を誰より幸せにすること。
あたしを選んだことを後悔させないこと。
それはずっと続いてくの。
彼を恋人と呼べるようになったあの日から。

あの日からあたし達はハッピーエンドの続きを作り続けてる。
もう二度と「おしまい」がこないように。


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