ジョン・エヴァレット・ミレイ展、東急本店のbunkamuraミュージアムで26日まで、なので行ってきました。
展示数は多くなく、少なすぎずといったところ。 以前みたことのある絵が何点か来ていたので、おお、ひさしぶりー!と挨拶したくなるような懐かしさでした。 ロンドン塔の王子たち、はきませんねー。 実物が見たいです。
ラファエル前派にはまったのは、丁度中学に入った頃なので長いです。 美術手帖という月刊誌で、特集を目にしたのが最初だったと思います。 ああ、これだ、とおもいました。 一言で言えば、見たかった絵を描く人たち。 当時の自分のロマンチシズムや美学を体現してくれた絵を描く人たち。 挿絵画にちかい、物語の絵を油彩でみることが出来る機会はなかったのです。
中でも好きなのが、ロセッティとヒューズですが、初期の看板画家はなんと言ってもミレイでしょう。
その後ミレイは方向を異にしたので、後半生の絵はヴィクトリアン・モラル!なかんじです。地に足のついた人生ですね。 ロセッティが破滅的な人生をおくったのとは非常に対照的なことに。
さて、カタログを眺めつつおもったのですが、ずいぶん表現の質が落ちました。 おもわず、最終ページでPrinted in 外国なんじゃないか?と確認してしまったほどです。 写真のコントラスト(油彩が顕著)が強すぎて、とげとげしい感じです。 以前のカタログにはもっと再現する人にプライドがあったきがしますが、職人とよばれる人がいなくなったのかな。
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